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【赤ら顔治療】段階別・本気の治療アプローチ6選 美容皮膚科医監修

[2025.12.23]

「暑い時期だけ顔が赤い」と思っていませんか?


実は、赤ら顔(酒さ)で悩む方の多くは、一年を通して赤みに悩まされています。
「10年前から悩んでいる赤みが、1ヶ月で治るわけがない」

実は、赤ら顔の治療は意外と難しく、一筋縄ではいきません。しかし、適切なステップを踏めば改善の道は必ずあります。

今回は、保険適用薬から最新の注入治療まで、難治性の赤ら顔に立ち向かう「6つの治療法」を段階別にご紹介します。

【Step 1】「ロゼックスゲル」まずは保険診療から。

近年、赤ら顔の病態である「酒さ(しゅさ)」に対して、新しい保険適用の治療薬が登場しました。それが「ロゼックスゲル」です。

当院でも、まずは患者様のお話を伺い、第一選択としてこのお薬を処方することが多いです。まずは4ヶ月程度しっかりと使用していただき、経過を見ます。保険が適用されるため、最初にトライしやすい治療法です。

【Step 2】「アゼライン酸クリーム」世界で認められた実力派。

もし保険薬で改善が見られない場合、次におすすめしているのが「アゼライン酸」配合のクリームです。

こちらは保険適用外となりますが、クリニックでの販売価格は2,000円以下(※当院参考価格)と比較的安価で続けやすいのが特徴です。まずはロゼックスゲル、それが難しければアゼライン酸、場合によっては塗り薬との併用など、外用薬でのアプローチを試みます。

【Step 3】「イベルメクチンクリーム」皮膚の常在菌(ダニ)にアプローチ。

アゼライン酸と並んで、世界的な酒さ治療のスタンダードとして知られるのが「イベルメクチンクリーム」です。

赤ら顔や酒さの原因の一つとして、皮膚に常在する「ニキビダニ(デモデックス)」の増殖が関わっていることがあります。イベルメクチンにはこのニキビダニを抑制する抗炎症作用があり、特にブツブツとした赤みや炎症に効果を発揮します。こちらも選択肢の一つとして取り入れ、症状に合わせた外用薬を選定していきます。

【Step 4】「高濃度ビタミンB」インナーケアで土台を整える。

意外に思われるかもしれませんが、ビタミンB群を大量に摂取することで赤みが改善するケースがあります。

ただし、市販のサプリメントでは含有量が足りないことがほとんどです。医療機関で扱っている、十分な用量が担保されたサプリメント(当院では1日6粒目安)を使用します。実際に、このインナーケアだけで症状が良くなる方もいらっしゃいます。

【Step 5】「レーザー&ポテンザ」光と針の力で血管にアプローチ。

内服や外用薬でも難しい場合、次はマシンの出番です。

ロングパルスYAGレーザー(Excel Vなど):
赤色に反応するレーザーです。1回で効果を感じる方もいれば、5回程度重ねることで改善する方もいます。

ポテンザ(POTENZA):
微細な針を刺し、高周波(RF)を流す治療です。実はポテンザには「赤ら顔に効くモード」があり、レーザーで改善しきれなかった症状に効果を発揮することがあります。

【Step 6】「薬剤注入治療」最後の砦、直接届ける。

あらゆるレーザーやマシンを試しても改善しない。そんな難治性の赤ら顔に対する「最終兵器」とも言えるのが、薬剤の直接注入です。

イギリスで作られた特定の薬剤など、赤みに効果的な成分を、手打ち注射や「メソガン」「水光注射」といった機器を使って、皮膚の真皮層へダイレクトに届けます。

ここまで段階を踏めば、多くの方が改善を実感されています。実際に、薬剤注入まで進んで長年の悩みを解決された患者様もいらっしゃいます。

「悩んだ期間」が長いほど、治療は難しくなる

赤ら顔治療において大切なのは、「早めの相談」です。 10年悩んだ症状を1ヶ月で治すことは、魔法でもない限り不可能です。悩んでいる期間が長ければ長いほど、治療の難易度は上がってしまいます。

特に、更年期(50代前後)の女性や、若い頃のニキビ跡によって肌質が硬く変化してしまっているケースは、治療が長期化する傾向にあります。 しかし、諦める必要はありません。

スキンケアを見直すだけで良くなる方もいれば、今回ご紹介したように、薬剤注入という奥の手まで用意されています。

赤ら顔の悩みから解放されると、人前に出るのが楽しくなり、気持ちまで前向きになれます。

「体質だから仕方ない」と一人で抱え込まず、まずは『べる皮ふ科形成外科 』へ相談してみませんか?

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