眼瞼下垂とは、眉毛を上げないと、まぶたの上縁が瞳孔にかぶってしまう病態のことを言います。

分類

1. 皮膚性の弛緩
2. 後天性
3. 先天性

 

① 皮膚性の弛緩

加齢により、皮膚の弛緩がひどく、瞼の上まで皮膚が垂れてきて、目が開きづらくなることで、皮膚を切除することで、その病態は改善されることが多いです。
皮膚切除を二重のラインでするか、眉下でするかで、ダウンタイムが大きく異なります。軽度の場合は、二重のラインで皮膚切除が出来ますが、重度の場合は眉下切開が必要となります。

②後天性

加齢によりまぶたを上げる挙筋が、瞼板から外れるか、伸びきってしまうことにより起こります。軽度の場合は切らない眼瞼下垂手術が可能となります。瞼の裏から、ミューラー筋と挙筋を瞼板に縫い縮める方法です。程度がひどいと切開法となります。皮膚切開し、挙筋を同定し、再度瞼板に縫いつける手術となります。

③先天性

先天性の場合は、そもそもまぶたを上げる挙筋機能がない、あるいは弱いので、大腿筋膜を移植して、挙筋の代わりをしてもらいます。

診断について

診断は眉毛が上がらないように固定した状態で、目を開けて頂き、黒目の中の黒目（瞳孔）に上まぶたがかかるようであれば、眼瞼下垂の診断がつきますので、保険適応での手術が可能です。お気軽にご相談ください。