陥没乳頭
乳頭が突出せずに、引き込まれている状態をいいます。軽度と重度とあります。軽度は徒手で乳頭を出すことが出来ますが、重度では徒手では乳頭を出すことは出来ません。軽度な場合は、乳頭吸引機で治療可能なこともあるので、先ずは1年程度お試しいただくことをお勧めしています。重度の場合は、授乳困難になる可能性があるので、手術になります。
乳頭の中央部を切開し、引き込んでいる組織を引き延ばします。その際に、乳管を傷つけないように引き出します。何も緊張がない状態で、乳頭が出ている状態を確認し、さらに下に引き込まれないように糸で乳頭基部を持ち上げ、縫合します。
保険適応は39歳以下とさせて頂いています。
手術は局所麻酔で行います。日帰り手術が可能です。
手術時間は片側30分から60分です。(程度によります)出血確認のために、翌日の診察は必ずお願いしています。
2週間で抜糸をします。
シャワーは翌々日から可能ですが、乳頭保護器を、再陥没しないように術後4ヶ月はお願いしています。その間はワイヤーの無いソフトブラジャーでの対応をお願いしています。
保険適応です。手術当日の健康保険の本人負担分は、
両側で約45,000円、麻酔料・薬剤や点滴などで約24,000円、合計約69,000円です。
重症度によっては特別な手術を同時に併用して行う場合もありますので、
その場合約86,000円前後です。(これも保険適用です)
原則的に初診時に即手術は行っておりません。
まず診察をして手術の適応かどうかを判断します。手術の適応にあり、ご自身も手術を希望される場合はまず術前検査を行い、手術日を決定します。